ホームページリニューアル前にはひとつひとつご紹介することが出来なかったのですが、
晴れて!リニューアル後はこちらのコラムでスタッフの声をお伝えできて嬉しく思います。
「MY FIRST DISH」開発秘話とつくる技術のこと。
本日は、うれしいメディア掲載情報もお伝えさせていただきたいと思います!
iiwan は、じつは2010年12月にお披露目されているのですが(もうすぐ10周年です!)、
当時の立ち上げスタッフから話を聞きました。
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「MY FIRST DISH」開発秘話
まず開発にあたって、どんな食器がいいのかということを話しました。
わたしたちが大切にしたいことはなんなのか、子どもの行動から考えていきました。
・食器を噛んでしまう
・手が当たって床に食器を落としてしまう
・自分でうまく使えないことがストレスなのか、おもちゃのように扱ってしまう
・お気に入りのものでないとすぐに手放す
・気分が乗らない日の食べむら
生後5~6ヵ月頃から進む離乳食は赤ちゃんの成長が目まぐるしい時期真っ只中。
子どもの発達や興味が広がることが嬉しいけれど、
常にアンテナを張って子どもを見守り、考える。
日々変化し、休まることのない毎日です。
そんな中で親は”ごはんを美味しく楽しく食べられるようになって欲しい”と
栄養バランスを考えてメニューや調理方法を工夫したりします。
これが、1回食、2回食、3回食と進むにつれて、どんどん負担になっていきます。
だから、少しでも、離乳食中の心配事を無くしたいと思いました。
”噛んでしまっても安心安全な素材なら?”
”落としても衝撃に強くて割れない、床もキズ付きにくい素材や設計にしたら?”
”お気に入りの食器が離乳食期から幼児食まで、丈夫で長く使えたら?”
”まあるくてサラサラでみんながさわってみたくなるカタチにしたら?”
赤ちゃんとママ、パパ、使う全ての人が最高に安心できて、
親自身も使わせて良かったと思えるものを、ディベートを重ねて開発された『iiwan(いいわん)』。
子どもにとって親ははじめての人間関係になります。
お互いを大切に想い、家族の関係性がもっともっと強いものになっていけば、
この世界の未来はきっともっと明るくなっていくと私たちは強く信じています。
ものづくりの企業として、こうした願いを込めた商品を妥協せず、つくることにしました。
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つくる技術のこと
製造で立ちふさがったのは、当時の新素材「ポリ乳酸樹脂」の成形。
「ポリ乳酸樹脂」とはデンプンに乳酸を加え、化学プロセスを経てできる植物由来素材です。
樹脂部品製造を手掛ける弊社が、はじめて離乳食を口にする子どもに最も適していると、こだわって選定しました。
そもそも2010年当時、この製造技術自体がまだメジャーではなく、弊社も「MY FIRST DISH」をつくることは挑戦でした。
詳しい挑戦内容は割愛させていただきますが(長くなってしまうので…)専門技術士の小松道男さんと一緒にポリ乳酸樹脂の射出成型技術に取り組み、
2018年度の「ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞」を共同受賞しました。
わたしたちと『iiwan』のため、地球環境のために取り組んでおられる小松さんの研究とその活用分野は多岐にわたります。
内閣府大臣官房政府広報室の海外向け広報誌「Highlighting JAPAN」にも取り上げられています!(食器たちのレアなフランス出張の様子も!)
リンクからご覧いただけます。
英語版、中国語版もあります!海外の方にも見ていただけて嬉しいです^^
ぜひこちらご覧ください。
iiwan スタッフ