大切な自分の子どもへ、贈り物としてもおさえておきたいポイントですよね。
今回は、
「ベビー食器の安全性ってそもそも何?」を知っておきたい方向けのお話です。
ひとえに”安全性”といっても、赤ちゃん用品の安全とは広義に解釈できます。
【赤ちゃんがケガをしない】という道具に対する安全性と、
【赤ちゃんが口にしても安心】という化学物質に対する安全性
どちらも大変重要なポイントです。
このコラムで焦点をあてるのは、後者の化学物質に対する安全性についてです。
プラスチック製のベビー食器に絞ってご紹介していきます。
■目次
- 【赤ちゃんが口にしても安心】な食器を知るための表記とは?
- ”植物原料”=安全を保証するもの ではない
- 『iiwan(いいわん)』が考える赤ちゃんに安心・安全な食器
iiwan(いいわん)はじめての食器とは?
私たちは何者かというと・・・
自社工場(本社:愛知県)で生産加工したベビー食器を直接全国にお届けしている
㈱豊栄工業『iiwan(いいわん)』です。”はじめての体験を最高のものにする” 商品を企画開発しています。
もともとプラスチックの射出成型とその金型製造を生業としており、
プラスチックの性質や製造工程、使用されるプラスチック樹脂など知り尽くした製造者側が企画する
安全性の高い製品を展開しています。
親が子を想う気持ちで、安全性のためにできることを調べるところからスタートしています。
それらをお伝えできればと思います。
わたしたちの製品についてもぜひチェックして頂けると嬉しいです!
▼iiwan(いいわん)はじめての食器についてみてみる

【赤ちゃんが口にしても安心】な食器とは?
ベビー用品にある表記をチェックしてみましょう。そうすると意外なことが分かってきます。
<よくある表記の例>
・植物原料
・環境にやさしい
・抗菌
・ひとつひとつ手作業
・メイドインジャパン
どれもどこか安心できる表現ですが、
これらは素材の機能説明であったり、製品の特徴に過ぎません。
厳密にはベビー食器の安全性証明とはちょっと違うかもしれません。
メーカーおよび販売元は日本の安全性基準を保証するため「食品衛生法(およびJIS規格)」に基づく確認が必要です。
食品衛生法は、飲食によって生ずる危害の発生を防止するための法律で、
食品と添加物などの基準、表示、検査などの原則を定めています。
食器、割ぽう具、容器、包装、乳児用おもちゃについても規制の対象となっています。
認可を受けるため、第三者機関で検査を受け、パッケージや製品に表記することが義務付けられています。
ここまでが整って、日本国内で販売できる状態になるわけです。
この認可はカテゴライズごと検査され、子ども用品すべてが同基準では検査されません。
食器に関していうと”赤ちゃん用”の規定はなく、
プラスチック製ベビー食器の場合”プラスチック容器”としてカテゴライズされます。
■安全性基準は世界共通ではない!?
「食品衛生法(およびJIS規格)」は日本の法律による規制で、世界共通ではありません。
各国で基準を定め、安全と判断できないものが出回って
消費者がトラブルに巻き込まれないよう、規制しています。
ベビー用品の規制が最も厳しいといわれているのがヨーロッパ規格と言われています。
日本で認可があっても海外基準の検査で認可されるとは限らないのです。
■ネット通販は信頼できるお店で
ネット通販で購入される方に気を付けていただきたいのが、
安全性規格を通っていなくても販売されてしまっているケースがあることです。
購入前に実物を手に取って見ることのできないネット通販では
信頼できるお店かどうか、ぜひ見極めてください。
”植物原料”=安全を保証するもの ではない
■”植物原料”表記を正しく理解しよう
植物原料を含むプラスチックは年々増加しており、私たちの生活にも身近な存在になってきました。
しかし、植物原料と表記されていても、ベビー食器の安全性を証明するものとは違います。
SDGsの観点から、廃材利用などエコに取り組まれている企業も多く、
植物原料と謳っていてもプラスチック自体は石油系プラスチックで
植物や紙など繊維を粉砕して混ぜられているものも
植物原料〇〇%と表記しています。
ベビー食器の安全性を謳っているものではありません。
一方、「iiwanベビー食器シリーズ」は植物由来のプラスチック100%。
プラスチック自体が植物由来で、石油系プラスチックを混ぜることはしません。
石油系プラスチック用の添加剤を使う製造過程で
発がん性のある有害物質(BPA、BPS、フタル酸エステル等)が発生するといわれるためです。
『iiwan(いいわん)』が考える赤ちゃんに安心・安全な食器
■【赤ちゃんがケガをしない】【赤ちゃんが口にしても安心】を大切に
ポイントは大きく4つです。
①赤ちゃんにとって有害な物質が素材に含まれていないこと
②赤ちゃんにとって有害な物質が食器から溶出しないこと
③簡単に割れたり壊れたりしないこと
④赤ちゃんが使うときに触れてケガをしないこと
世界で最も厳しいと言われている欧州の安全性規格には「幼児食器適正検査」があります。
プラスチックの安全性については発がん性物質の溶出が危険視されており、厳しく取り締まっています。
iiwan食器シリーズはこの欧州規格試験を受け、認可を受けました。
素材(プラスチックのペレット)と製品(食器)に対して無害無毒であることを確認し、
強度についても同じく欧州の落下試験で確認しています。
ここまでこだわる理由は私たちにとってある意味必然で、
安心安全な新素材・成型技術の開発から関わっているからなのです。
その理由がもう少し続きます・・・。
▼iiwan(いいわん)はじめての食器 おすすめギフトをみてみる
プラスチック成型を知り尽くしているからこそ
■赤ちゃんに安心な植物由来樹脂の開発から
今から10年以上前。
現取締役が自身の子どもに食器を探していました。
摩耗したり匂い移りしてしまう木製よりも、硬くて冷たい感じがする金属製よりも、
軽くて割れにくい丈夫なプラスチックの食器をファースト食器にと考えていました。
でも、なかなか見つけられませんでした。
海外では、石油系プラスチックやその添加剤によって有害物質が検出されることを危惧して
ベビー用品については安全性基準をさらに一層厳しくする動きがあったこともあり、
”プラスチックは丈夫で便利で何にでも安心して使える”という時代ではなくなりつつありました。
そんな時、出張先で当時新素材だった
『ポリ乳酸樹脂(PLA)』を知ります。
PLAはデンプンに乳酸を加え、乳酸発酵させてつくられる安全なプラスチック。
PLAは樹脂の製造過程で添加剤を使用しないため、もともと有害物質を含みません。
「この素材の子ども食器なら、自分の子どもにも安心して使わせられる!」と思いました。
PLAは厚みや深さのあるアイテムの樹脂成型が難しく、コストもかかるため、
どこの企業も取り組んでいない、未知の領域でした。
材料メーカーと一緒に取り組みました。
■安心安全なつくり方までこだわる
樹脂を溶かして形づくる「成形」については、樹脂成型の特許技術を使って自社工場で行っています。
難燃剤や軟化させるための可塑剤、紫外線吸収剤なども含め、
有害物質溶出の危険性がある添加剤は使用しません。
着色剤は石油系人工物ではなく、天然の鉱石を練りこんで着色します。
こうすることで塗装が溶け出したり剝がれたりする心配がなくなります。
素材は仕入れに頼らざるを得ないため、
第三者機関に依頼してテストを実施しました。
出回っていない新素材だからこそ、本当に安全かどうか自社で確認し、
使用する材料に有害物質が含まれていないことを知る必要があったのです。
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それは、自身の子どもに使わせたい食器としてiiwanが生まれたからです。
何が人体に危険なのか、その危険の原因は何なのか、
食器が丈夫で簡単に割れてしまわないかどうか、
専門家や樹脂メーカーと話し合いながら、何度も試作し、開発5年目でようやく。
プラスチック製造や材料を知る小さな会社が
本当に赤ちゃんに安心して使ってもらえる材料にたどり着きました。
製造方法も自社でコントロールできることがiiwanの品質で、安心安全の肝なのです。
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使う赤ちゃんやママのことを考えた食器たち。デザイン設計にもこだわりがあります。
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