1歳の我が子は、自分で食べる子?食べない子? 〜食事の自立を育むコツ〜

1歳前後の子育てに立ちはだかる壁ともいえる
「子どもが自分で食べるようにするにはどうしたらいいの?」という悩み。
食の自立を目指すコツ、大切なステップについてお伝えしていきます。


1歳の食事は「自立」への第一歩!

1歳になると、赤ちゃんから幼児へと成長し、
食事の仕方も変化していきます。
離乳食が完了し普通食へ移行するタイミングですが、
・自分で食べたがる子
・食べ物で遊んでしまう子
・食事に興味が薄い子
など、同じ1歳であってもお子さんによって食事のスタイルはさまざまです。

親としては「ちゃんと食べてほしい!」と思いますが、
無理に食べさせるよりも「食べる楽しさ」を育てるイメージで、
ステップを踏んですすめていきましょう。


「自分で食べる子」に育てるための工夫

食事やスプーンに触ろうと手を伸ばしたり、興味が出てきたら、
ぜひとも見守りながらチャレンジさせてあげたいです。
ひとり食べステップへのママのお悩みについて答えていきます。


1.「やっぱり手づかみ食べは大切?」

答えは、YESです。
手づかみ食べは指先の発達を促し、
スプーンやフォークの練習にもつながるからです。
しかし、手づかみ食べをさせると確実に後片付けが増えますし、
ものを投げてしまったりヒヤヒヤすることも増えます。
そこで提案したいのが、ルールを決めてやってみることです。
親の負担も考慮しながら、
実際に試したアイデアをご紹介します。

・ママ主体で「手づかみ回」をつくる
ママの心に余裕があるときだけ実施する。
たとえば、朝と夜は食べさせて、昼だけ手づかみOKにしてみる。

・ぐちゃぐちゃになりにくい食材のみ手づかみ食べさせる
人参スティックや小さめのおにぎりなど、
後片付けができるだけ楽なメニューにする。

・ハイチェアをやめる
机や床、壁など全方位の汚れを覚悟しますが、対策も取りたいところ。
子どもと床との距離を短くするため手づかみ食べのときのみローチェアにして、
床には新聞を敷くなどすることで
食べ物や食器を落としたりする遊び食べを防ぎつつ後片付けを楽にする。

やってみようと思えるアイデアはあったでしょうか?
最初はぐちゃぐちゃになりますし、
遊んでいてほとんど口に入っていないときもありますが、
実は「食べ物の感触を確かめる」大切な学びの一環だと言われています。
ぜひ参考にしながら挑戦してみてくださいね。


2.「スプーンやフォークはいつから?」

1歳半〜2歳ごろにスプーンやフォークを使いはじめていきます。
興味を持つタイミングには個人差があるため、
決してこだわらないで、焦らず見守ることが大切です。

スプーンの練習ステップ
・子どもが握りやすいスプーンを持たせてみる(最初は親が手を添える)
・スプーンに食べ物をのせて渡す
・こぼれても気にせずに何度もチャレンジする
・親が支えながらスプーンですくうことにチャレンジ(ヨーグルトなどおすすめ)


”こぼれても気にせずに”が最初は難しいかもしれませんが、グッと我慢。
子どもも大人も反復練習あるのみです。


3.「ごはんを食べないときはどうすればいい?」

無理をせずにママのペースでゆっくりと食の自立へと進めていきましょう。
子どもにとって、ママの笑顔が一番の栄養になります。
断言するのには理由があって、
1歳児は表情や行動をよく観察しながら学んでいくからです。
ママの笑顔は子どもの食の自立を促すための大切な要素です。
笑顔が安心感を与え、楽しい雰囲気を作り、
失敗を恐れず挑戦できる心を育てます。
その結果、子どもは意欲的に食事をし自立の力を伸ばしていくのです。
だからこそ、ママが笑顔でいられるようにしてください。



なぜ1歳の子どもは食べ物や食器で遊ぶのか

いくつかの理由があります。

①「これは何だろう?」と探求している
食事中にぐちゃぐちゃ触ったり、落としたりするのは
五感を使ってモノの性質を知ろうとしているから。
音や感触、匂いや味、見るものすべてが子どもにとって学びになっているのです。

② 食事に飽きてしまった
食べ始めは集中していたのに、途中から遊び始める場合、
お腹が満たされてきたor飽きてきた可能性があります。
1歳児の集中力は10〜15分程度と心得ましょう。

③ 構ってほしい(リアクションが楽しい)
ものを落とすと「あー!こぼしちゃった!」「ダメだよ!」と
親が反応しますよね?
これが楽しくてわざと繰り返すこともあります。
そんなときは「無言で食器を回収」して、
落ち着かせてからもう一度渡してみて、
それでも投げるようなら「ごちそうさま」にする、
というのを繰り返してみてください。

1歳前後の子は「ママやパパのマネ」をしたがるので、
一緒に食べるのもおすすめです。
食べることに「学び」の要素も含んでいますし、
また、言葉のコミュニケーションも未熟な幼児期ですので
教えてすぐには分からないのが普通です。
食事のルールやマナーは少しずつ習慣化しながら覚えていきます。
「ダメ!」と怒るよりも、「食べるって楽しいね!」という
雰囲気を作ることで、遊び食べが減っていきます。


子どもが「食の自立」で得られるのは「生きる力」

1歳の子どもが自分で食べようとすることは、
身体的・精神的な発達と深く関わっています。


チャレンジ精神がうまれる
自分で食べる経験を重ねることで
「食べること=楽しい!」 と感じられるようになります。
その結果、食わず嫌いが減り、いろいろな食材に挑戦しやすくなります。

好き嫌いが減る
自分で食べることで、食材の 見た目・感触・香りに慣れる機会が増えます。
その結果、「なんだこれ?」と興味を持ち、
苦手な食材でも少しずつ食べられるようになります。

自立心・自己肯定感が育つ
「自分で食べられた!」という達成感が
自信につながり自己肯定感がUPします。

集中力が身につく
食べることに集中する習慣がつくと、
遊びなどのほかの物事にも集中して取り組む力が養われていきます。

これらの子どもに与える良い影響に加えて、
親のメリットも大きいです。
子どもが自分で食べられるようになると
食事中のお世話をする時間が減るので、
一緒に食事を楽しむ時間も増えたり、家事にも余裕ができます。

まとめ:
子どもの食事の自立は、子どもの集中力や自己肯定感の向上にもつながり、
なおかつママの育児や家事負担が大幅に軽減にもつながります。
最初は大変ですが、長い目でみて、
ママとお子さんのペースを守りながら、
ゆっくりと自立へのステップアップを目指していきましょう。




番外編:子どもの食の自立で役に立つおすすめ食器は?

親にとって食事の負担が軽減されるひっくり返らない食器。
子どもにとっては食器を持って両手で食べる習慣が身につきにくいこともあります。
中には、テーブルにくっついた食器を一生懸命はがそうとしたりして、
うつわそのものやごはんに対する興味が薄れてしまう子もいます。

持ちやすく、すくいやすい、
子ども食器「iiwan(いいわん)」は自ら食べる力を育むための設計で、
子ども食器の中では比較的しっかり重みがあり、
なおかつ子どもが自ら食器を持ちたくなるような工夫をしています。
そのため、iiwanを使って食べると、
食器をおもちゃにしたりすることが少なく、
自然と食器を手にもって食べるという食事のマナーも身につくので
「上手に食べてくれます!」という声をたくさんいただきます。

離乳食期から小学生低学年くらいまで使えるサイズ感で強度もあります。
実用的で長く使える子ども食器は、
子どもが道具を大切に使っていく心も育みます。
ぜひ子育てに役立つ食器もチェックしてみてくださいね。




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