ひとつめ
原料はトウモロコシ。とはいっても、iiwanの原料は食べられるスイートコーンではなくて、産業用に栽培されるデントコーンという品種です。トウモロコシのでんぷん(糖)に乳酸菌を加え、化学プロセス経てiiwanの材料である「ポリ乳酸」ができあがります。ポリ乳酸は、有害物質が出ることなく地球に還り、土壌や大気に影響を与えません。地球環境にやさしく、赤ちゃんに無害無毒なものを採用しています。
第三者機関「eurofins」にて遺伝子組み換えで問題とされている変異タンパク質の検出試験を行って非検出の原料を使用しています。
ふたつめ
「ポリ乳酸」は、原料となるトウモロコシを毎年収穫することができるだけでなく、その物質循環において二酸化炭素の排出量を抑制することができます。従来のプラス チックやアロイ(石油由来とバイオマスプラの混合素材)に比べて、温度調節が難しく、特殊な金型や機械でなければ丈夫で安全なものをつくることができません。 iiwanをつくる技術は、2017年に文部科学大臣表彰 科学技術賞(技術部門)を受賞し、国からその技術や成形環境が公式に認められました。
さらに2018年には、第7回ものづくり日本大賞 最高賞の内閣総理大臣賞を受賞し、ポリ乳酸製品の普及活動が評価されました。
みっつめ
一般的に、プラスチック商品の色付けは、商品の上から塗料を塗るため 使用していると色がはがれてしまうことがあります。 iiwanは、材料に天然鉱石から抽出された成分がベースでつくられた顔料を練りこんでいるため、長年使用されても色がはがれ落ちることはありません。
世界最高基準のヨーロッパ規格試験にて各色の安全性を確認しています。
よっつめ
子どもが触れるものだから、iiwanはすべて曲線デザインでやさしい触れ心地。角がなく、手触りがすべすべで安心です。一般的にプラスチック製品は成形後、 タイ焼きのように周りに羽のようなものが付きます。これを「バリ」と呼びますが、このバリを職人がひとつひとつ丁寧に手作業で削り取っていきます。
子どもの柔らかい手や口が触れるところはもちろん、気持ちよくご使用いただけるようにきれいに仕上げます。
いつつめ
国内におけるプラスチック食器の安全性に関するガイドラインは食品衛生法 厚生省 告示第370号で定められています。しかし一方で、強度や耐熱温度などの 規制はあまり厳しく定められていません。そこでiiwanは、子ども食器において世界で最も厳しい基準が定められているヨーロッパ規格(EN STANDARD)に準拠した試験を受け、物的安全性と化学的安全性の両方からその保証を受けています。
重金属や発ガン性物質など指定物質の溶出試験、および、高さ1.2Mからコンクリートに4方向から落として破損チェックをする落下試験など、様々な厳しい試験に合格しています。
いくつか理由がありますが、ひとつは食器の表面を工夫していることです。iiwanをつくるすべての金型に特殊な加工を施してミクロの細かい凹凸をつけています。この細かい凹凸により食器はマットな質感になっていて、食材をくっ付きにくくしてくれています。
※金型に施した加工によるもので、食器のコーティングはしていません。
※食材をくっ付きにくくしますが食器への着色を防ぐものではありませんので、使用後は速やかに洗浄することをおすすめします。
「欧州幼児食器適正検査」という世界で最も厳しいとされる安全性試験をクリアしました。使用する素材と製品に対して有害物質が含まれないか第三者機関で厳しくチェックし、日本だけではなく世界中の子どもたちがiiwanを安心して使えるようにと願っています。
以下の規格等への準拠や、各種試験を行ってその安全性を確認しています。
・食品衛生法 厚生省告示第370号
・JIS S 2029 プラスチック製食器類
・LFGB ドイツ食品衛生法
・PAHs 環境有害物質18項目試験
・EN14372:2004 および EN14350-2 欧州幼児食器適正検査
・落下試験(EN8442) 世界最高基準ドロップテスト
愛知県新城市に本社を置く株式会社豊栄工業です。新城市は、古くから物流が盛んな山の湊として栄えました。このような緑豊かな環境の中でiiwanはつくられています。
材料も国内の樹脂メーカーから購入しており、メイドインジャパンの品質にこだわっています。
残念ながらトウモロコシの味はしません。iiwanの材料「ポリ乳酸」はトウモロコシからできていますが、植物に含まれるでんぷん(糖)と乳酸からつくられるため、トウモロコシ粒が直接入っているわけではないからです。ポリ乳酸が有害物質を含まないことを第三者機関で検査しており、万が一、口に入っても身体に害はありません。
とはいえ、食器は食べ物ではなく、とっても硬いので食べないでくださいね。