
- ポリ乳酸は新素材ではない!?
自然の力で水と二酸化炭素に分解される
ポリ乳酸という植物由来のプラスチックは、
プラごみで問題になっている石油系プラスチックの代替になると言われ
話題になったのは今から40年以上も前のハナシ。
「iiwanでポリ乳酸ってはじめて聞いた!」という方も多いと思いますが、
実は随分前からあるものでした。
このポリ乳酸、でんぷんと乳酸からつくられるから、
環境や人の健康に安全だということは分かっているものの、
「分解される」という特性上、
主な用途はゴミ袋や使い捨てパッケージなどの
ワンウェイ(繰り返し使わない)に使われる材料でした。
日本をはじめとした材料メーカーが繰り返し使う用途に
高耐熱ポリ乳酸の材料を開発販売するものの
従来のプラスチック特性とまったく異なり
型のつくり方や成形技術など何もかも
耐熱ポリ乳酸専用の知識とノウハウが必要だということが分かり、
世間は一転、諦めムードへ向かいました。

- ポリ乳酸の食器づくりは、まるで”手づくり食パン”!?
イメージしやすいように、ポリ乳酸の食器づくりを”食パン”に例えてみます。
食パンの材料、小麦粉・水・バターなど、それぞれに特長があって、
組み合わせによって温度管理や配合が難しいように、
プラスチック材料も原料の特長によって
つくる条件はマチマチなんです。

特に高耐熱ポリ乳酸は、その条件の許容範囲が狭いうえに
凝固に時間がかかるため、
まるでホームメイドの食パンのように手間ひまかけてつくられています。

- バター(油分)がなくても取り出せる特殊な型
またまた食パンで例えると、
できあがったパンを型からスルリと外すためには
滑りをよくするバター(油分)があると良く、さらに型の加工(テフロン)が必要だったりします。
石油系プラスチックはその名の通り油分が含まれていて
型からすんなり離れてくれる離型性が優れたプラスチックで、
なおかつ成形に必要な時間も短時間でOKなので
1日に大量の製品ができあがります。
最近「バイオマスプラ」と表記されて流通している
ほとんどのプラスチック製品は、
上記の理由から石油系プラを混ぜてできた「アロイ材」です。
植物と石油のミックスプラです。
iiwanは石油系プラを混ぜるのではなく、
型のプロフェッショナルの指導のもとポリ乳酸成形の専門技術を鍛錬して
離型性や量産技術を向上させ、
特許技術を盛り込み自らつくりあげた特別な型を使って
ポリ乳酸100%の製品を可能にしました。



- 確かな技術を公認する2つの表彰
子を持つ親として最も関心があることは、
なによりも日用品として耐久性があることです。
すぐにボロボロになってしまったり、変形してしまったり、
色がはがれてきたりしたらとても悲しいし、
何より子どもが使うものだからこそ丈夫さや安全性は大切です。
iiwanをつくる技術が世界唯一なのは
「耐熱性」とともに「耐久性」も実現したからなのです。
日本のモノづくりにおける技術を、
客観的になおかつ論理的に評価する以下の2つ表彰で
iiwanの技術がW受賞したことは、
安全に使える製品であることが公認されたことになります。



iiwan ベビー食器は、金型メーカーが取り組んだ技術開発の結晶でもあるのです。
我が子にごはんをつくるママ&パパや
おいしい料理を提供するシェフのように
メーカーの私たちも材料にこだわって、
つくり方にもこだわって
安全に安心して毎日の食卓を楽しめるように。
そんな想いを認められた賞だと受け止めて
今日も明日も丁寧にiiwanをつくっていきます。
同じ想いで子どもたちに向き合うご家族に
きっと気に入っていただけるはず、そう思っています。
ぜひ一度お手に取って頂けましたら嬉しいです。